メバリングでは狙うレンジが重要。ワームを出来るだけレンジキープしてメバルが反応するレンジを探して、そのレンジを重点的に攻めよう。と言われています。
ワームの釣りはスローな釣りです。1投目は5カウント。2投目は10カウント。3投目は・・・。
レンジを探すのに同じ場所に投げ続けていませんか?
たしかに、レンジもレンジキープする技術も大切です。しかし、メバルがいるレンジに直撃して、移動して釣った方が効率的じゃないでしょうか?
メバルのいるレンジを特定するために、カウントダウンしてレンジを刻んでいるんでしょうけどね。
結論を言うとメバルがいるレンジは表層です。夜間のメバリングでは表層を重点的に攻めるのがいいでしょう。
メバルは根魚なのになんで表層なのか?と思う方もいるでしょう。メバルの生態からどうして表層を狙うのか解説していきます。
メバルの生態のヒントは水族館にあった
小さな子供がいて水族館へよく行きます。釣りが趣味なので、普段釣る魚はどういうふうにしているのだろうか?釣果を得るために何か参考になることはないだろうか?と観察しながら見ています。
上の画像を見て下さい。メバルをよく観察すると、どのメバルも同じような動きをしているのに気づきました。
どのメバルも底から中層の方で定位して、斜め45度をキープして群れているのです。
沿岸の岩座礁や藻場で単独または数尾、時には10~20尾の群れをつくって生息している。藻場や岩礁域の上層に浮き、頭部を上にして定位していることが多い。人口座礁にもよく集まるが、漁礁の内部に入ることは少ない。天然の岩礁域と同様、上層や周辺の中層にじっと浮いている。通常、海底上に座していることは少ない。
現代おさかな事典
事典を調べてみると、頭を上にして定位しているとありました。水族館で見た通りです。きっと上を意識しているのだと思います。
『漁礁内部に入ることは少ない』というのは、障害物にタイトについているというよりは、障害物の周辺にいるということでしょう。穴の中に入り込む魚ではないということです。
『海底上にいることはほとんどない』というの驚きです。メバルは根魚です。メバリングでもミドルレンジからボトムを攻めていなかったでしょうか?
『上層に浮き』というのが最大の疑問点です。私が水族館で見た限りでは上層に浮いているメバルはいなかったからです。
考えられるのは光量(時間帯)によってメバルのレンジが変わるということです。
水族館は展示のため少し明るくしてあります。水族館の底から中層にかけて定位していたメバルは日中の生態を表していたのでしょう。
光量によってレンジを変える魚はメバルだけではありません。シーバスも光量によってレンジを変える魚です。日中は物陰にいて、夜の暗い時間帯になると表層に出てきますからね。
そう考えるとメバルも日中は低いレンジに定位していると考えても不思議ではありません。
水族館ではメバルの日中の生態を見せられていたわけです。
暗くなるとメバルは浮いてくる
メバルは表層にいるという疑問は『水族館発!みんなが知りたい釣り魚の生態』を読んで謎が解けました。
この本によれば、水族館のメバルは夕方になると物陰から離れ水面に浮いてくるというのです。また、屋外の潜水調査でも暗くなると水面に浮いてくるという現象が見られたということです。
メバルは暗くなると表層に浮く
こうした習性があるため、夜間のメバリングではミドルレンジやボトムではなく、表層を重点的に攻めるべきです。
考え直す余地のあるメバリングのタックル
メバルは表層に浮いてくるのだから、表層を重点的に攻める。そう考えると今までのメバリングのタックルも再考する余地があると言えます。
ボトムやミドルレンジはほどほどで、表層に狙いを絞ったタックルも面白いと思います。
PEラインが選択肢に
ミドルレンジやボトムを攻めるのにはフロロカーボンラインが適しています。フロロは水に沈むためです。これまでのメバリングでもフロロラインを使う方も多くいることでしょう。ちなみに私も使っていました。
メバルは表層に浮くと言うことを考えると、PEラインも有力なラインとなりそうです。比重が軽く水に浮くため表層を攻めやすいからです。飛距離が出るというのも見過ごせない特徴です。
ミドルレンジやボトムでは浮力が邪魔をして正直使いにくいですが、どうせ底の方にはほとんどいないのだから捨ててもいいかもしれません。
PEラインを使う最大のメリットは、縦方向(水深)ではなく横方向(飛距離)を稼いで、よりメバルがいる表層をトレースできることです。飛距離に特化した戦術も有効ではないでしょうか。
キャロライナリグが主流になるか!?
表層重視でよいならば、ジグヘッドだけではなく、キャロライナリグももっと活用してもよいのではないでしょうか。
基本のジグヘッドリグより飛距離が出て表層をトレースできます。PEラインと併用すればメバリングとは思えないような圧倒的飛距離を得られます。
ジグヘッド単体で届く距離のメバルはスレていたり、釣られています。
誰も攻めていないポイントを攻めることが出来るし、表層に浮くメバルを狙うのに最適なリグではないでしょうか。
プラグはもっと評価されてもよい
シーバスではあれだけプラグを投げるのに、どうしてメバリングではワーム一辺倒なのでしょうか。やはり釣れたという実績が聞こえてこないからでしょうか。
プラグを使うメリットは扱いやすく普通に釣れるということです。
実際、メバルブログを読み漁ると、プラッキングメインのメバリングで釣果を上げているアングラーもいます。こちらの方はほぼプラグオンリーで釣果を出しています↓↓メバルの常識が崩れましたね。
プラグもやはりPEラインで使用したほうがいいですね。プラグを使うと外道のシーバスなんかもかかりやすくなり、ラインブレイクの危険が高まるからです。
プラグによってはPEラインと組み合わせて50m級の飛距離を出すこともできます。ブリーデンのレオン氏が検証していましたので、参考までに↓↓
レオン氏が50mの飛距離を出したルアーはこちら↓↓
まとめ
自分の中ではメバルは根魚で底を狙うという常識が崩れましたね。水深5mぐらいになると、正直何をやっているのかわかりにくいし、カウントダウンしたり、スローな釣りは苦手意識がありました。
表層メインでいいんだ!
今回出会った本のおかげで目から鱗というか、なかなか釣れなくて退屈だったメバリングの方向性が見えたような気がしました。
表層メインの飛距離特化のメバリングも悪くなさそうですね。
私が参考にした本はこちら↓↓アオリイカのことなど読めば釣果が上がります。釣り人必読です。
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