アシストフックの自作って結構楽しいですよ!
なぜ楽しいかというと、魚に合わせてフックを選べるからです。吸い込みの弱い魚には少し軽めのライトなフックを選んだり、サワラやタチウオなどの歯が鋭い魚にはシャンクが長いフックを選んでみたり。
車で言うマニュアル車を運転しているような感覚で、自分で操っている感があるんですね。コーナーによってギアを落としてみたいなのが、フックのセッティングを変えてみたいな感覚です。
釣れたじゃなくて、自分で釣ったみたいな感覚があるんですね。
作るのが楽しいだけじゃなくて、ちゃんとメリットもあります。市販品より安く作れること。そして、釣りが上達することです。
コスパがよいメジャークラフトがこんなのを出してきたので、少し厳しくなってきましたが、長い目で見れば安くつきます。
上達の面では、ナブラ打ちでイージーモードの時にはぜひ自作のシングルフックで釣ってもらいたいですね。なにより手返がよく釣れるんですね。
トリプルフックで2~3匹のところ5~6匹ぐらいは手返しよく釣ることができます。たくさん魚をかけることによって、魚とのやり取りを学べるんですね。
少し話がづれましたが・・。
アシストフックの自作方法ですが、色んな作り方があります。今回紹介する作り方ですが、「強い」作り方に焦点をあてて、基本のシングルフックとダブルフックの自作法を紹介します。
最後に強度は劣りますが、簡易的なアシストフックの自作法も紹介します。
全部で3本立てです。
強い自作アシストフックの条件とは
強度を出すには以上の3つのポイントが大事です。ジギング魂さんで検証していましたので、そちらを参考にしました。
自作アシストフックに必要な道具
アシストフック自作に必要な道具はけっこう多いです。初期費用がかかるのはネックですが、一度そろえてしまえば長い期間使用することができ、市販品を買うのより安くつきます。
必要な道具は以下の通りです。
- アシストフック
- ソリッドリング
- アシストライン
- セキ糸
- ボビンホルダー
- ニードル
- 接着剤
- バイス
- ハサミ
アシストフックのサイズ
ライトショアジギングやヒラメ・マゴチなどショアで使うサイズは1/0か2/0ぐらいを使用します。あまり大きすぎると、上の画像のようにフックを抱きやすくなりますので注意してください。
アシストフック自作「基本のシングルフック」
基本のシングルフックの自作法を解説します。
アシストラインの長さを調整する
アシストラインは長すぎるといけません。上の画像のようにリアフックと絡まってしまうからです。
ダブルラインにして、最大でもジグのお腹あたりまでの長さまでにするようにするといいです。
実際に使用するジグに干渉しないか確認しながら長さを調整しましょう。
もちろんリアフック用のアシストフックでしたら、アシストラインは短くてもよいです。
ニードルを使用してソリッドリングを取り付ける
ニードルを使ってソリッドリングを取り付けます。
アシストラインの半分ぐらいからニードルを貫通させます。そして、余ったラインにソリッドリングを通します。
ニードルの先端はかぎ状になっています。アシストラインをひっかけて中通しします。
ソリッドリングを取り付けて、1本のラインになりました。ラインを指で伸ばしながらヨレを整えておきます。
アシストフックにセキ糸を巻く
アシストフックにセキ糸で下巻きします。こうすることにより、アシストラインを取り付けた時に滑り止めになります。
また、接着剤が浸透しやすく強度もアップします。
フックにアシストラインを取り付ける
アシストラインをフックに貫通させて取り付けます。
ボビンホルダーを使ってしっかりとテンションをかけながら、セキ糸を巻きつけていきます。
ある程度セキ糸を巻き付けたら、ハーフヒッチで止めます。
接着剤で固定する
セキ糸で巻き付けた所に接着剤を塗ります。
乾燥したら基本のシングルフックの完成です。
ダブルアシストフックの自作法
ダブルフック仕様も基本のシングルフックとほぼ同じ要領で作ることができます。
まずは上で紹介したようにアシストラインをソリッドリングに通すとろこまでは一緒です。
ダブルフックなのでもう1本アシストラインが必要です。もう1本のアシストラインをソリッドリングに通します。
こんな感じで2本のアシストラインが出来ればもうできたようなものです。
メタルジグが泳ぐのをイメージしてフックの向きを調整します。
後の工程はシングルフックと同様です。シャンクに下巻き→アシストラインをフックを貫通させる→セキ糸で巻き付ける→接着剤で固定する。
ダブルフック仕様になるとセキ糸に巻き付ける作業がバイスがないとかなりつらいです。
フックの向きはこんな感じで取り付けました。セッティング次第でフックの向きを内側でも外側でも対応できるようになります。
簡単なアシストフックの作り方
ニードルを使わない簡単なアシストフックの作り方を紹介します。上で紹介した作り方に比べて、強度はそれなりなので対象魚は小型の青物までかな。
まずはアシストラインを2つ折りにしてお腹の長さぐらいにします。
アシストフックにセキ糸で下巻きします。
セキ糸でアシストフックとラインを巻き付けていきます。しっかりとテンションをかけて十分巻き付けます。
ある程度巻き付けたら、接着剤で塗ります。
ソリッドリングを取り付けたら完成です。
ラインが2つになっていてソリッドリングとの接続も固定されているため、フックの可動域も少し狭いかな。真鯛やシーバスといった吸い込んでバイトしてくる魚は、なんかはやっぱりニードルを使ったアシストフックのほうがよさげです。そのほうがフックが自由に動いて吸い込みやすいんじゃないかなぁ。
小型の青物だったら、この作り方でも十分だったりします。
今回使った道具や作業がはかどる便利グッズ紹介
アシストライン
使用した感じだと、しなやかで柔らかく魚が吸い込みやすそうに思えます。芯が入っていないため初めて自作する方にも使いやすいです。
ニードルも付属されているというのも、うれしいポイントですね。
初めて自作する方はこのアシストラインを使用するのをおすすめします。
バイス
私は100均のを使用しています。ホールド性はあまりよく、作業効率もあまりあがりません。ないよりましって感じです。
個人的にはお手頃価格のベストセラーのこの商品が欲しいです。
ニードル
ニードルを使わない作り方もありますが、ニードルを使用してソリッドリングに接続したほうが、より自由にフックが動くアシストフックを自作することができます。
ニードルの大きさは小小か小で十分です。
ボビンホルダー
テンションをしっかりかけてセキ糸を巻くために必須のものです。結束強度100%にもなる、PRノットを組むのにも使えます。ずっと使えるものなので、1つ持っておくのがおすすめです。
セキ糸
接着剤
100均でもありますが、接着剤で固定しているようなものなので、それなりのメーカーの物が安心です。アロンアルフアから釣り専用品が出ています。
フック
フックといえばオーナー。様々な種類の形のフックがあります。どれにするのか選ぶのもアシストフックの楽しみではあります。
ライトショアジギングでは1/0か2/0の大きさがちょうどよいです。
アシストフックの自作法まとめ
ここで紹介したのはアシストフック自作の基本です。アシストフックはこだわれば段差仕様やリアフック用など様々なタイプがあり、フックも色んな種類のものが市販されています。いろんなフックを試してみるのも楽しみですね。
自作したアシストフックで魚が釣れれば、釣った感があってうれしいですよ。自作したフックは、こうしたケースに収納しておけば、フックポイントを鋭利に保てるし、なくさないし現場でのフック交換も可能になります。
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