リールで一番消耗されやすい部品がラインローラーです。まともに潮を被る部品だからです。海水からリールを守り、耐久性を向上させるために搭載された技術がコアプロテクト(Xプロテクト)です。
2014年以降のシマノのほとんどのリールに搭載されている技術であります。
耐久性が上がるとは嬉しいことですが、コアプロテクト(Xプロテクト)は注油禁止になっています。
メーカーはメンテナンスフリーを謳っているわけです。
しかし、買って間もないのにラインローラーから異音が出るトラブルも報告されています。
数年も使えばメンテナンスフリーと言っても、グリス切れになることは考えられることです。昔のように自分でメンテナンスしたい方もいるでしょう。
コアプロテクトの搭載リールのメンテナンス法や異音トラブルの解決方を紹介します。
コアプロテクトラインローラーに注油してもよい
今ではコアプロテクトは普通になりましたが、実装当時、説明書を読んで衝撃を受けたのではないでしょうか?
ラインローラーへの注油は禁止となっていることに・・。
以前の機種や廉価版リールのラインローラーは通常のグリスやオイルを使用すればよかったです。シマノのコアプロテクトとは撥水処理することによって、水の侵入を防いでいます。
シマノとしてはメンテナンスフリーということだったんでしょうが、購入初期で異音が出るトラブルなども。
2017年頃にラインローラーのメンテナンス法として、公式動画も出るようになりました。
コアプロテクトへの注油は特殊撥水グリスを使用すればOKです。
通常、店頭で販売されている商品ではありません。釣具屋でのパーツの取り寄せになります。
注文と受け取りの2回も釣具屋に行かなければなりません。時間もかかるし、ついつい無駄な買い物をしてしまいがちです。ネットで注文するのがおすすめです。
ラインローラーを分解して特殊撥水グリスを塗る
3年程使用しましたが、特に異音などのトラブルもなく快適に使用できていました。そろそろグリス切れを起こしているかもと思い、メンテナンスしました。
15ストラディックを例にラインローラーを分解して、特殊撥水グリスを塗ります。
動画で見たい方はこちら↓↓
ラインローラーを分解します。ネジはトルクスネジと言って、星形の特殊なネジを使用しています。
トルクスドライバーがないと分解できないため、用意しましょう。ネジ穴の大きさはT8番です。
取り外したパーツは、取り付けられていた順に並べておきましょう。組み立て順がわからなくなるからです。
機種によっては上の画像のようなパーツではないかもしれません。
3年程使用したストラディックですが、サビの発生はありませんでした。グリスはついているのか正直わかりませんでした。
ハッキリ言ってグリス切れです。
メンテナンスフリーじゃなかった。
ラインローラーへ特殊撥水グリスを塗布します。
ラインローラーの裏側にも塗布します。塗りすぎと思われがちですが、シマノ公式動画でも裏表にグリスを塗布していたので、よいはずです。
カラー?というパーツでしょうか。こちらのパーツにも特殊撥水グリスを塗布しました。
公式動画ではこの部分への注油はしていませんでした。
しかし、よく見ると白くグリスを注油した跡らしきものがありましたので、ラインローラーの軸受けにもグリスを塗布しました。
反対側のラインローラー軸受けにもグリスを塗布しました。
パーツを組み立てて完成です。
さいごに
コアプロテクト搭載リールのメンテナンスや異音対策に特殊撥水グリスを使用しましょう。
説明書にも記載されていますが、特殊撥水グリスはスピニングリール全般に使用できるとのこと。
シマノの全てのスピニングリールに使用できます。
こちらのサイトによると特殊ネジを分解してのメンテナンスは、どうやらシマノは改造(分解)に当たると判断していないようです。
メーカーの保証も受けられます。
コアプロテクト搭載リールのラインローラーの異音で悩んでいる方やメンテナンスしたい方は、特殊撥水グリスを試してみて下さい。
メーカー取り寄せのパーツですので、ネットでの注文をおすすめします。
スピニングリールのオイルやグリスの注油箇所はこちらも参考にして下さい↓↓
ロッドのメンテナンスはこちら↓↓
コメント
[…] シマノはラインローラー部分に専用のグリスでX-プロテクトやコアプロテクトを実装しており、特別な対応が必要です。 シマノのラインローラーのメンテについてまとめたページがありましたのでリンクします。 https://fishingmania.jp/tokusyuhassui/ […]