最近のスピニングリールは防水性が高まりノーメンテナンスでも、比較的長い間初期性能を維持できます。私がメインで使っているストラディックもたまに水洗いし注油するズボラなメンテナンスで、滑らかにリーリングしてくれていました。
釣行回数は少ないものの約2年ほど使い込み、ついにゴリゴリ感が出てきました。メンテナンスを行い復活したのですが、久しぶりのメンテナンスでグリスがいいのかオイルがいいのか?コアプロテクトってどこに注油してもよかったんだっけ?と悩みました。
コアプロテクトラインローラーへは特殊撥水グリスを使用します。詳しく知りたい方はこちら↓↓
道具を大切にしたい方やどこに注油すればいいのかわからない方のために、スピニングリールの水洗いの仕方とグリスアップ法について画像を使って紹介します。ここではシマノ製スピニングリールを使います。釣行後に水洗いでよい
メンテナンスの基本は水洗い
基本的には釣行後の水洗いだけでよいです。
特に海水で使用した場合は必ず毎回水洗いしましょう。リールにとって塩分が天敵です。錆の原因になり、回転性能が著しくおちてしまうからです。
ゴリ感が出た時には手遅れのこともあります。
淡水の場合は毎回でなくてもよいです。
単純な水洗いですがいくつか注意ポイントがあるので、水洗いの仕方と一緒に紹介します。
忘れがちですがまずはドラグを締めます。時計回りにノブを回すとドラグが締まります。きつく締めるようにしましょう。
シャワーで全体を水洗いします。メーカーのHPによると強い水圧はNGとのことなのでシャワーがベストです。ラインローラー・ハンドルノブ・ベールの可動部は指で動かしながら海水(汚れ)を落としていきます。
水洗いした後はリーリングしながら水気を切り、残った水気はタオルでふき取ります。1日ほど陰干しします。
ドラグノブを反時計回りに回しドラグをゆるめるのを忘れずに。
釣行後のメンテナンスはこれだけでOKです。水洗いするだけでリールの寿命を大きく延ばすことができます。
スピニングリールの注油個所
注油は毎回でなくてもいいです。メーカーによるとオイルジャンクションがあるリールは釣行5回か1か月以上空く場合を目安にしているので、1か月に1回を目安にしましょう。
注油箇所を確認しよう
オイルやグリスを使用するポイントは以上の部分になります。(シマノ社のオイル・グリススプレー説明書より)
説明書によるとメインギアも注油するようになってますが、そこまでするのはおすすめできません。
オーバーホールと言ってメーカーの保証を受けられなくなる可能性があるからです。
普段のメンテナンスで注油するポイントは機種にもよりますが以下の4~6つです。
オイルかグリスどちらでもよいポイントは防腐性能を重視する方はグリス。回転性能を重視する方はオイルを使用します。個人的にはリーリングが滑らかになるオイルを使用するとこが多いです。
実際に注油してみよう
グリスとオイルがセットになった商品の場合は、以下の画像のように注油箇所の説明書が付属してあります。
グリスやオイルは純正品がおすすめです。
ベール可動部にグリス
スプレー缶をよく振ってベール可動部にグリスを1吹きします。グリスの場合は缶を振るとカチカチ音がします。2か所あるので忘れずに。
メインシャフトへはオイル
缶をよく振ってからメインシャフトへオイルを使用します。先ほども説明したようにグリスでもいいです。回転性能をとるか防腐性能をとるかで決めます。
ハンドルノブのベアリングへはグリス
ハンドルノブのベアリングにはグリスを使用します。
ハンドル軸のネジへグリス
ハンドル軸のネジにはグリスを使用します。ハンドルは時計周りに回すと外れます。普通のネジと逆回転なので注意して下さい。
ストラディックの場合はラインローラーへの注油は禁止されているので以上の4カ所でグリスアップ完了です。
オーバーホールのすすめ
- 明らかなゴリ感がある
- 海水に水没させてしまった
- 異音がする
このような症状がある場合は水洗いとグリスアップをするだけでは解消されません。メーカーのオーバーホールをおすすめします。
詳細はシマノ公式HPよりご確認ください。
上級機種を使用の方は1年に1度オーバーホールに出すと長持ちさせることができ、おすすめします。上級機種の場合、いらなくなったらヤフオクなり中古で出品すればそれなりの価格がつくため、よい状態を維持するのにメンテ代は決して無駄にならないと思います。
毎年シーズンオフの2月~3月頃になるとオーバーホールキャンペーンで技術料が安くなるので、その時期にメンテに出すとよいです。
中級機種までならメーカーのオーバーホールに出すより、その料金を頭金にして新しいリールへ買い替えたほうがいいかなと思います。
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